1. |
Fogblue
04:39
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汚れた窓には 瓦礫の街並み
常夜灯が冷えた指を抱いて 銀の帆が揺らめいた
もう戻らない 幾つも屍を
積んだ舟は 無機質な歌 響かせ
ああ埋もれてく 記憶の中で
どうかせめて美しくありますように
千切れた手紙に 隠れた交わり
血塗られた道の先に描いた 金の穂が揺らめいた
もう触れない 幾つも約束を
積んだ舟は 無機質な歌 響かせ
ああ残された 記録の中で
どうかせめて美しくありますように
ああ…まだ 重なるプリズム
生まれた熱と痛みは消えない
夜明けの世界 夢見た
もう戻らない 幾つも屍を
積んだ舟は たいせつな詩 響かせ
ああ薄れてく 記憶の中で
どうかせめて美しくありますように
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2. |
Amber
03:37
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まだ凍てついた 時の渦の中で
鮮やかに色づく あの温度 憶えてる
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3. |
Vermilion
05:10
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偽物の静寂 森が騒いでいる
煙のない火が いつしかすべてを焦がしていく
軋む道の先に 薄らぐ岸 よすがを手繰って
沈む夜の闇に 微睡む街 言葉も失くして
絡めた指 心の隙間を
埋めてくように 僕らを救って
溢れた音 枯れてく世界に
染み込むように 傷跡震わせ
暗黙の誓約 君と迷った夢
静かな光が いつしかすべてを溶かしていく
眠る罪の底に 重ねた骨 裸足で登って
心無い言葉で 塗り固めた 弱さを隠して
絡めた指 失くしたぬくもり
埋めてくように あの日を掬って
消せない熱 その手にあること
幼い日の 僕らは知らない
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4. |
Heliotrope
03:42
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纏う光に 滲む影絵
あの沈む町で しぎが鳴いた
さよならと 消えていく声 眩しさに顔も見れない
遠ざかる森の夢が見せた 幼い君が笑ってた
溢れた言葉が 空に軌跡 描いて
汚れたこの手で たくさんの意味を拾った
愛した数だけ 失う数も増えた
それでも私は 無垢な夢をいまでも 子供のように見る
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5. |
Luminance
02:28
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映る 影模様は 遠ざかる君を描いた
やがて見える光が 眩しく透けた
色めく木々の葉が 帰らない日の 残像を響かせたまま
高くそびえ立つ虚ろの塔 無垢な夢を見てる
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6. |
Polariscope
04:41
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枯淡に揺れる 静けさに溺れて
焦げた指は 黙約を寄る辺に
抱きしめた言の葉 薄れてく
空に溶かした 幾つもの想いが
鮮やかな色 宵闇を照らして
輝いただけ 失うことをまだ
知らなかった子供たちは 無垢に笑ってた
春の森は 純白に飲まれて
潜んだ声は 沈黙の彼方へ
抱きしめた色彩 遠くなる
今も瞼に 焼きついた呪いが
からっぽの胸 いつまでも満たして
鮮やかな世界 踏み出すことがまだ
できなかった子供たちは 孤独をたずさえ
小さな手握った
あの日溶かした 還らない光が
描けなかった その先を照らして
失っただけ 輝くことをまだ
恐れなかった子供たちは 今も笑ってる
芽吹く季節の向こう 何度でも進もう
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7. |
Four seasons
03:25
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息を潜めた 墓には ひとりの老兵
何度も数えた 命の足跡
最後の箱庭 白む森の夢を見てた
枯れる日々を縫って 触れる指は脆くて
やがて消える灯火 他人の身ばかり愁いてた
遠く 遥か遠く 架かる虹だけを見ていた
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8. |
Vanity
04:47
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上る 祈りの数 揺蕩う光が残した影
黒く滲んだ指 触れては汚して 虚が咲いた
高く聳えた 幽玄の塔 散りゆくものの記憶を集めて
儚く消えた 幼い夢は 冷えたその手を無邪気に振る
廻る 命の数 並べた棺を讃えた鐘
鈍色の境界 越えては震える 夜を抱いた
高く聳えた 失念の塔 愛するものの記憶を喰らって
あの日離した 無邪気な夢は 常闇の先を幽かに照らす
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9. |
Forget me not
02:22
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静かに 輝く この手にある
名前の無い 道標を まだ信じてた
埋もれて 消えてく 君を探してる
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10. |
Moonlily
05:25
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淡く照らす 月の園
寂れた道 轍を辿って
物言わぬ弱さで隠れた森
離れた手のぬくもりだけがこの身を
焦がす 焦がす
煤けた指先で触れた壁はもう
色の消えた街 熱さえ通さない
甘えた夢を見る幼さも奪ってく
やがて群れる デトリタス
沈めた骨 祈りを捧げて
積みあげた命を運ぶ舟が
泳いだ先 夜明けの街の幻
見せる 見せる
煤けた指先で鳴らす音だけが
刻まれた傷の 奥まで響かせ
甘えた夢を見るその熱を称えてる
夜明けを待つ 僕らは
乾いた喉 潤す やり方さえ知らない
それでもまだ 手を伸ばすのを止めない
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11. |
Hope silence
04:00
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揺蕩う光 君は無邪気に
手を伸ばしてた 忘れないよって
遠く滲んだ あの都市のように
幼い夢と祈り 描いた
また冬が来て 君は笑った
託されたもの 大事に抱え
大人になった 今でも君は
冷えたその手を それでも伸ばした
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